「はつ恋ぐりん」とは
来歴
両 親
品種登録年
育 成 機 関
商標取得者
グラニースミス × レイ8(東光×紅玉)
2013年3月
(地独)青森県産業技術センター りんご研究所
はつ恋ぐりんの会(2014年6月)
特徴
収穫時期
10月下旬
緑色で光沢がある
果 色
300g程度
大 き さ
糖度13〜15%
酸度0.8%程度
酸味が強く、独特の
風味がある濃厚な味
食 味
貯 蔵 性
普通冷蔵で3ヶ月程度
そ の 他
斑点性障害が出やすい
斑点性障害
「はつ恋ぐりん」は、酸味が強く、ジュースやジャムなどの原料に適していますが、糖度も高く、生食しても甘酸っぱい独特の味わいが楽しめます。「はつ恋ぐりん」という名前は商標名で、品種名は「あおり24」。青森県産業技術センターりんご研究所が育成した品種で、オーストラリア原産の青りんご「グラニースミス」と、りんご研究所の育成系統「レイ8(東光×紅玉)」を交配して誕生したりんごです。
親である「グラニースミス」は、酸味の強い青りんごで、果肉が固く、アップルパイなどの材料として欧米で人気のある品種。原産地がオーストラリアで暖かい気候を好み、熟すのが遅いという特徴があるため、青森県のような寒冷地では栽培にあまり向いていません。「はつ恋ぐりん」は、青森県でも美味しくできるように育成されたりんごです。
県主力品種「ふじ」と「はつ恋ぐりん」の比較
《 ふじ 》
糖度14〜15% ★★★★★
酸度0.4% ★★☆☆☆
硬度15ポンド ★★★☆☆
《 はつ恋ぐりん 》
糖度13〜15% ★★★★☆
酸度0.8% ★★★★☆
硬度18ポンド ★★★★☆
「はつ恋ぐりん」の光沢ある鮮やかな緑色は、書籍「青森県のりんご(出版:青森県りんご協会)」の中で、「光り輝く北国の翡翠の玉」と表現されるほど。味は、その名のとおり、初恋のような甘酸っぱさ。「グラニースミス」ゆずりの酸味の中に、甘味と濃厚な味わいがあり、パリッとしていて歯触りがよく、生食すると酸っぱい!だけど、その酸味が美味しい!というりんごです。
調理しても酸味が残っていて、加熱して水分が飛ぶと濃厚な味わいが際立ちます。アップルパイやタルトタタンなど、クッキングアップルとしても非常に優秀です。